米Googleさんの日曜深夜午前2時38分の規約変更
米Googleさんから、4/21日曜深夜午前2時38分に規約変更通知メールが届いた。弊社では独自ドメイン運用に加え、Googleアカウントも運用しています。今回届いたものはGoogleアカウントの規約変更に関するものです。
Googleさんと言えば、先日、グーグルマップの評価やコメントサービスについて、開業医63人らがGoogleさんを相手取って損害賠償請求し提訴した事件が記憶に新しい。
なんでも、事実に基づかない同業者等からの悪評が書き込まれ、削除要請してもGoogleさんにはまったく聞き入れられず、守秘義務もあり個別の事案には反論が許されない状態で長年堪え難きを堪え多額の損害が生じたというもの。
GoogleマップのGoogleビジネスは、事業者が依頼していなくてもGoogle社のAIによって勝手に登録され、往々にしてフェイク情報が掲載されることもある。その場合、本人が管理者として正しい情報に修正しようとしてもいちいちGoogleさんの許可を得なければならず、審査の結果不許可となることもある。
正直言って意味不明ではた迷惑な商売手法を継続していると思う(ちなみに、弊社の連絡先を固定電話番号にしようとしたら審査の結果不許可となって、そのまま引き倒されている。弊社のHP上では固定電話番号を記載しているにもかかわらずである)。
医師もそうであるが、士業は正当業務をこなしても往々にして反感を買いやすい職業であると思う。士業が仕事をした結果、最終的に依頼者の意向に沿う結果となればいいが、行政庁等による審査で不利益処分が下されたり、そもそも受任時から形勢不利な事案というのもある。
この度、深夜に届いた規約には、従前に引き続き、ユーザーコンテンツの削除「Googleは、・・・(3)Google のユーザー、第三者、または Google に損害を与える可能性があると合理的に確信できる場合、適用される法律に従って、当該コンテンツの一部または全部を削除する権限を有します。」との一文も見受けられます。
GoogleさんをはじめとするGAFA等巨大ITプラットフォーマーは、残念ながら対抗する国産プラットフォーマーが登場できないぐらいに大きな影響力、マーケットシェアを日本国内で有している。Googleさんに限らず、本人のまったく預かり知らぬ所で詐欺的広告のマスコットに仕立て上げられ利用され、多くの有名人が肖像権侵害と信用毀損で憤慨しているといったニュースも記憶に新しい。今回の規約改正でどの程度弾力的に運用が改善されるか、引き続き注視していきたいと思います。
Googleさんのサービスには便利なものも多いので、Googleさんには影響力の大きさを自覚して、野放しにするのではなく責任ある措置・行動を取ってもらいたいところです。カリフォルニア州法準拠で自主的措置が講じられないようであれば、GAFA等メガプラットフォーマーに対する日本法規制導入も辞さずの姿勢が必要ではないかと思います。
引用元 Googleポリシーと規約 全文(2024/5/22発効)
https://policies.google.com/terms/update?utm_source=tos2024-email&utm_medium=email&pli=1
NHK「“グーグルマップの不当なクチコミ投稿で権利侵害”医師ら提訴」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240418/k10014426121000.html