最近「風雲急を告げる」

 今日は本当に久しぶりに、現在東京在勤の大学時代の友人が、わざわざ新幹線に乗って私の地元駅まで会いに来てくれました。実に久しぶり!4~5年会ってなかったかも!?

 開口一番。まずはお互いの近況報告を行う。私は簡単に、その後父が亡くなり、母も胃を約4分の3摘出する大手術を受けて現在闘病中であること、私は今、この地で行政書士業をしていると話した。そしてボソッと、話はガラッと変わるが、そう言えば「最近、風雲急を告げてきた。」と。

 さすがは勘のいい彼である。

 私と彼とは大学時代、同じ大学の同じ下宿生だった仲です。風呂・トイレは共同の建物で、よくお互いの部屋を行き来しては、お酒を片手に国際関係のホットなニュースについて昼夜問わずとことん語り合いました(ちなみに私はお酒激弱です)。今となっては楽しい思い出です。

 彼は政治学科出身で、当然、行政書士は国や地方の政治・行政を中心に公共政策のPDCAの担い手として多くの方が活躍していることは知っています。私は口には出さなかったが、そういえば昔、当時学内で超有名講義だった「現代日本史」が、何気に一番印象に残っていると語り合った日々を思い出していました。

 「現代日本史」は、教壇上の教員が、「ここでこういうと私は刺されるかもしれない」と言うのが口癖の、さながら命がけの講義でした。ピリピリした緊張感が漂っていた。現代と銘打ってはいるが戦前の慶應義塾と日本の戦争の歴史を解く講義でした。

 実はあまり知られていないが、今も日吉キャンパスの地下には総延長数kmにも及ぶ広大な旧海軍連合艦隊司令部地下壕が眠っています。私も在学生だったころ幸運にも地下壕の中に入る見学会の抽選に当たり、実際に地下壕の中に入って司令長官室や作戦室、戦艦大和の出撃命令で有名な電信室も見たことがあります。

 風雲急を告げる。駅前の銅像を横目に見ながら東京方面へ新幹線で帰宅の途につく彼を見送った。さて、とても面白くなってきた。

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