創薬ベンチャー公募(第4回)について

(文字起こし)

 はい、みなさんこんにちは。今日は経産省から創薬ベンチャーに対する補助金の公募が出ていましたので、これについて見ていきたいと思います。それでは画面共有させていただきます。

 創薬ベンチャーと言いますのは、治療薬ですね。病気の治療薬などを開発するベンチャー企業に対する公募になります。こちらに書かれてますけれども。分野としては癌とか生活習慣病。あと精神・神経疾患、老年医学・認知症。あと難病、生育、感染症、その他の疾患と。こういった分野の治療薬、ワクチン開発も含めてですけど。そういう創薬を担うベンチャーに対して補助がされるというものになります。こちらですね。国立研究開発法人日本医療研究開発機構というところが、経産省から事務を受託して事務局をやっているという形になります。

 で、公募の内容としましては、大きく分けて2つあります。まず、感染症などのワクチン・治療薬の開発。これに対するものと、あと感染症以外の疾患に対する医薬品等の開発。これに対する補助、という形に分かれております。で、ちょっと戻りますけど。薬の開発って言いますのは、非臨床試験後、第一相臨床試験、第二相臨床試験。もしくは探索的臨床試験。こういう開発段階が分かれてるんですけど。これに対する創薬ベンチャー。技術開発を行う創薬ベンチャーを公募しますという形になってます。

 で、補助対象経費の規模ですけど。一課題あたり総額100億円までという形になっています。これ後ほど触れるんですが。国の方もワクチン開発。これ、危機感を持って。決意を持って支援するという形で、強力な額を挙げております。

 で、ですね。補助事業期間につきましては、最長令和13年9月までということで。新規採択課題予定数としては毎回0~15課題程度が予定されているという形になります。

 事業概要ですけども。ここに書かれております。
 近年の新薬の大半は創薬ベンチャーが開発したものであり、今般のパンデミック。コロナのパンデミックですけど。コロナパンデミックに際して、いち早くワクチン開発に成功したのも創薬ベンチャーでした。で、新薬の開発には多額の試験を要しますが、我が国には創薬ベンチャーエコシステムでは欧米等と比較しても必要な開発資金を円滑に確保しづらいのが現状です。こういう危機感をまず持っているということです。

 この創薬ベンチャーエコシステムって何?っていうところなんですけど。こちらに。こちら首相官邸のホームページになるんですが。ここに書かれております。ワクチンをはじめとして新薬創出のエコシステム。米国等では大学やベンチャー企業が創出したシーズ、治療薬を製薬企業が買って実用化につなげるというエコシステムが確立しており、エコシステムっていうのはそういう意味で使ってるってことです。近年の新薬の多くはベンチャー初となってますと。

 今回のこのコロナパンデミックに際して、いち早くワクチン開発に成功したドイツのビオンテック社も、あと米国のモデルナ社もベンチャー企業でした。翻って我が国においては、創薬ベンチャー企業が十分には育っていないというところが大きな危機感としてあります。あの理想を言えば、コロナパンデミックが始まった時、国産のワクチンを迅速に開発して供給できれば良かったんですが。残念ながら我が国の創薬ベンチャー企業っていうのは十分にはまだ育っていなかった。いないという。そういう現状があって。これはよくないだろう。これは安全保障の観点からも早急に手を打たなければいけないと。国の方も危機感を持ちまして。今回の創薬ベンチャーに対する補助金というのが出来たというところがあります。

 あのこちらにスキームが書かれてるんですけども。まずこちらに国があります。で、ここに創薬ベンチャーさんがいらっしゃいまして。こっちに認定ベンチャーキャピタルというのがいます。で、まず国がですね。この創薬ベンチャーを支援するベンチャーキャピタルをまず認定します。いくつか、何社かベンチャーキャピタルを認定し。認定を受けると認定ベンチャーキャピタルになります。認定ベンチャーキャピタルになれば創薬ベンチャーさんに対して出資を行うことができて。あとハンズオン支援などもこちらに書かれています。ハンズオン支援なども創薬ベンチャーさんに対して行って。そういった認定ベンチャーキャピタルの出資を受けている創薬ベンチャーさんに対して、国が補助金を交付するというスキームになっております。ですので、創薬ベンチャーさんでこの補助金を受けたいという場合は、まず認定ベンチャーキャピタルのどこかから。ベンチャーキャピタルから出資をまず受けないといけないと。出資を受ければ国からこの補助金の交付を受けることができるという形になっています。ハンズオン支援っていうのはどういうものかってここに書かれてますけど。創薬ベンチャーの成長段階に応じた経営、開発技術、薬事の観点での支援を行うという、ハンズオン支援になります。

 応募資格者。創薬ベンチャーさんの資格条件。これについてはここに書かれています。確認しておいてください。

 で、公募期間につきましては、2月の16日から4月4日木曜日正午までという形で今回の公募ではなってます。今回、第4回公募っていうことで、この補助金は一年で何回か公募がされてますので。今回の4回の公募、4回目の公募につきましては、この期間で公募があるという内容になります。

 で、ヒアリング日程は5月13日、16日、18日が予定されてますということです。公募説明会もオンラインで3月4日、午後3時半~5時半までという形で受けることもできますよと出てます。

 応募の方法につきましては電子申請システム。府省共通研究開発管理システムっていうのがありますので、これを使って申請書を提出してくださいというふうになっております。

 で、こちらに公募要領ですとか申請に当たって使用できる様式等などがアップロードされています。これを使って申請書を作るという形になっております。

 これですね。国家プロジェクトでこのワクチン開発を。まあ、ワクチンに限らないんですが。先ほど見たような治療薬。各疾患に対する治療薬を。ベンチャーさんを支援して、作り上げたいと。創薬を支援したいという、国の固い決意のもとに、これが始まっているということになっています。

 弊社としましても、私とあと弊社と提携している医師と、共同で申請の支援をさせてもらいたいとぜひ思っております。また、何か新たなご報告事項とか、情報が出ましたらまたお伝えさせていただきます。今日のところは以上です。

●引用元:創薬ベンチャー公募(第4回)について
https://www.amed.go.jp/koubo/19/02/1902B_00047.html

●第28回健康・医療戦略推進専門調査会(令和3年6月15日)資料1-2、9ページ
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/tyousakai/dai28/siryou1-2.pdf

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